4/11(水)
フランクフルト最終日。いつもミヒャエルのところに行くと1週間くらいは泊めてもらうのだが、今回はドイツ滞在自体が短いからフランクフルトにいるのは3日間だけ。
前日と同じようにミヒャエルはZに朝食を取らせた後、幼稚園に連れて行き、その帰りにパン、ハム、ソーセージを買ってきてくれた。
今日、ミヒャエルは自宅にて仕事。オレはフランクフルトを歩きまくる予定。久保田は中心部を観光。という事で、夕食まで3人別行動。
フランクフルトに来たのはこれが5回目で、いつもこうして歩く時間を作ってるから、中心部の大きめの通りは大体歩いた事がある。だからベルリン同様、フランクフルトの地図を買い、自分の位置だけを確かめながらあてもなくふらふら歩いてみた。途中、気になる展示の宣伝のポスターがいくつかあって、そこに行こうか迷ったが、結局行かずに歩き続け、3時頃部屋に戻った。部屋ではミヒャエルが美味そうな匂いをさせながら夕飯の準備をしていた。
30分程して久保田も到着。久保田も相当歩いたらしく、帰ってくるなりベッドに横になった。
ミヒャエルがZの迎えにいくというので寝ている久保田をおいて二人で出かけた。幼稚園には東洋人ぽさを感じるかわいらしい女の子がいたのだが、ミヒャエルが幼稚園の先生にオレを日本人だと紹介し、その先生がその子に向かってスペイン語でこの人は日本人よ、みたいな事を言ってオレを紹介した。しかしその子は返事をしない。先生は困り果てた顔をしていた。そのやり取りが気になったので幼稚園を出たところでミヒャエルに訊くと、彼女は父親が日本人、母親がロシア人、生まれたのがスペイン、で、最近ドイツに引っ越してきたんだそうで、そんな環境のせいで各国語をめちゃくちゃに覚えて混乱してるのだろう、幼稚園では言葉を発しないらしい。とても不憫に思った。これからどうなっていくのだろう・・・。
帰り道、ミヒャエルのアパートの近くのアイスクリーム屋で、Zはアイスクリームを、オレとミヒャエルはカプチーノを飲んでから部屋に戻り、オレたちの電車の時間に合わせて早めの夕食。
ミヒャエルはオレと違って普段からよく料理をする人。そんな人が昼から4時間近くかけて作ってくれたものだから、美味くないはずがない。
自分は飲まないのに、食事に合わせて赤ワインまで用意してくれてた。それをいつもと違って嗜むように飲み、でも料理もワインもしっかりおかわりをして腹一杯になったところでいつものように玄米茶に切り替えて雑談し、最後にみんなで記念撮影。
次は家族を連れてくるからと約束し、お別れ。そこでこの男はいつもハグしてくる。それをされると目頭が熱くなってしまうのだが・・・。
帰りはフランクフルトを8時頃出発し、12時前にベルリン到着の予定で、行きよりも1時間程短い移動時間のはずだったのだが、ベルリンに到着する前に電車がゆっくり進んでは止まってを繰り返し、結局予定より30分遅れてベルリンに到着。久保田の話だと車内アナウンスでは「数分の遅れをもって到着」と説明していたらしい。数分ね・・・。
アレクサンダープラッツからトラムに乗ったのは1時頃。
オレたちと同じトラムに10代後半から20代前半と思われるスキンヘッドの連中がビールをあおりながら乗り込んできた。本物のスキンヘッズか分からんけど、何かあればすぐにいちゃもんをつけてきそうな感じ。恐い恐い。その他オレと久保田の周囲にいるのは、今すぐにでも始めてしまいそうなキスをし、お互いの体を触り合ってるカップル、マクドナルドでテイクアウトしてきた、ハンバーガーではなく、サラダをバリバリ食ってる20代と思しき女、やたらと鋭い目つきでこちらを見る、首に変な色の入れ墨を入れた超マッチョな男がいた。その他の人たちも皆、それぞれ好き勝手な事をしている。ここに公共心はあるのか?久保田が常日頃ベルリンにいる連中を「野獣」と呼ぶが、それが何となく分かった光景だった。
戻ったのはオレの荷物がまだ置いてある、前(マントラ)の部屋。
部屋に帰ってすぐに就寝。
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