現在5才のウチの長男はお陰様で元気に育ってるのだけど、体調を崩して体温が高熱になると痙攣を引き起こす熱性痙攣がある。
土曜日の晩、彼の人生で4度目の熱性痙攣を引き起こしてしまった。
金曜日の晩から熱が上がり始め、日が変わっても熱が下がらなかった彼を午前中に芦別市立病院に連れて行くとインフルエンザと診断され、すぐにインフルエンザ対策の処置をしてもらった。しかし熱はその後も上がって19時過ぎに体温を計ったら39.8度。直後に痙攣を起こしてしまった。話しかけても反応が無くて、そしてこれまでの3回よりも反応のない時間が長かったので、オレと嫁はかなり焦ってたまらず119番に電話した。
熱性痙攣は読んで字の如く、高熱になると引き起こす痙攣。ウチの子の場合、39.5度を越えると引き起こす危険度が高まる。小さな子供の全身ががくがく振るえ、白目を剥き、泡をふくその姿を初めて見る人はおそらく相当ビビると思う。実際オレも初めて見た時はパニックになってしまったのだけど、一番最初に痙攣を起こした時にオレがいないところで一人で対処してくれた嫁が、お医者さんから言われていた「四肢の付け根を冷やす事、痙攣してる時に目がどちら側を向いていたか、また痙攣はどれくらいの時間続いたか確認する事」を冷静に実行してくれたお陰で、その時(二回目)は救急隊員の方や病院での処置もスムーズに進んだ。
今回も嫁は未然に防ごうとずっと看病してくれてたけど、インフルエンザの猛威がそれを上回ってしまった。
119番の連絡で来てくれた救急隊員の方は市立病院へ搬送しようと連絡してくれたのだけど、市立病院側がひとまず薬を使って1時間様子を見るようにという指示を出したそうで、救急隊員の方がオレと嫁に申し訳なさそうにそれを伝えてきた。高熱で痙攣し(その時は収まっていたが)、話しかけても反応のない子供を医療の素人のところに置いておくのが適切な処置なのか?
救急隊員の方は不憫に思ってくれたようで家族の意志を尊重したいと言ってくれたので、すぐに診てくれるところに搬送してほしいとお願いして、30キロ先の隣町の富良野協会病院に連れて行ってもらった。
市立病院がすぐに受け入れられなかったのは何かしら理由があったからだとは思うけど、でも仮に市立病院の指示に従って1時間様子を見たとして、その間に何か異変があった場合どうしたらいいのか、1時間後に意識が戻らなかったらどうしたらいいのか(実際は30分後くらいから反応を示すようになったのだけど、それでも救急隊員の方が思ったよりも時間がかかったようで、救急車の中で隊員さんも焦り気味だったらしい)。異変があった時点で病院に行けばいいというのであればその緊急事態に備えて何故すぐに行けないのか、考えても釈然としない事があり、というより考えるとはっきり言って不信感がつのっていく。とにかく、オレにとっては市立病院がすぐの受け入れを拒み、富良野協会病院がすぐに受け入れてくれたという認識。
協会病院で長男と一緒に診察室に入った嫁に先生は「芦別の市立病院に断られたんだって?」と言った後、首を振りながらため息をついてたらしい。
やはりそういう反応か・・・。
診察後、すぐに入院。
芦別市はオレが一大決心して脱サラし、東京から嫁と子どもを連れて移住してきたオレの故郷。
オレは好きで帰ってきたのでここでオレの身に起こる事はオレに責任があると思っているけれど、嫁や子供が「来なければ良かった」と落胆するような状況は作りたくない。
どうにかしてほしい。
どうにかしなくてはいかんだろ。
過疎化に悩んでる自治体の病院がこんな事ではますます人がいなくなってしまうと思うのだが。
何かいい方法はないだろうか?
と日曜日から悶々と考えている。
もしこのまま変わらなくて、そしてもしまた救急車で搬送が必要なそんな事態が起きたら(そんな事はこれ以上あって欲しくないけど)、オレは「市立病院には連絡しないで下さい」と言うと思う。
市立病院にはお世話になってるし知り合いもいるからこういう事は書きたくないのだが、協会病院の先生の反応から、オレが感じた不信感は患者の家族としての思い入れが過ぎたものではなく、誰もが抱く不信感だと思ったのであえて書いた。
今日、長男が退院。付き添いのために病院に寝泊まりしていた嫁と一緒に五日ぶりに帰ってきた。娘とオレの二人暮しも今日で終わり。
1日遅れでチョコを食べた。