昨日、映画学校のイベントで大林監督の最新映画「その日のまえに」を見て来た。
当初はその感想を書くつもりだったけど、あんまり気が進まん(芦別での公開は一般公開よりも早いらしいというのもちょっとあるのだが)。
しかし、これを書けば今月4つ目の日記。反則っぽいが、書けば週一回のノルマを今月はクリア出来るので、感想の代わりに映画をよく見ていた学生時代に好きだった映画について書こうかな。
学生時代、1週間に2〜5本は映画(ほとんどはビデオだけど)を見ていた。当時は平日はほぼ毎日学校に行ってたし、週に2回徹夜でバイトしてたから忙しいのは忙しかったのだが、それでも1週間に5本て・・・。つくづく学生って恵まれてるよ。
今は映画を観る時間はほとんどなくて、今年は1月に「ジプシーキャラバン」を観ただけ。最近オレはバルカンビートという音楽にハマってるのだけど、この映画は世界各地に住んでいるロマ(ジプシー)と呼ばれる人達の音楽を題材にした映画で、すげーよかった。DVDがなかなか発売されないから諦めてたのだけど、今調べてみたら売ってるじゃねーか。
話しを学生時代に戻すと、とにかく大学時代は出かけて遊ぶ程金を持ってなかったから小銭をじゃらじゃらさせてレンタルビデオ店に行き、気になるものを片っ端から観てたのだけど、中でもキレた人が出てくる映画が好きで、「フォーリングダウン」のマイケルダグラス、「地獄の黙示録」のロバートデュバル、「タクシードライバー」のロバートデニーロ、「ブレードランナー」のルトガーハウアー、「野獣死すべし」の松田優作と鹿賀丈史、「ミシシッピーバーニング」のジーンハックマンなんかのキレ具合にすげーと思いながら何回も見たもんだ。お気に入りのシーンは何十回見たか分からん(当時は何分何十秒から好きなシーンが始まるかも覚えていた)。
好きな俳優はそうした役も演じれる人で、上に挙げた俳優はマイケルダグラス以外は好きで(でも「フォーリングダウン」のマイケルダグラスははまり役だと思う)、特に好きなのはロバートデュバル。初めて「地獄の黙示録」を観た高校1年時、キルゴア大佐のキレ具合は強烈に脳裏に焼き付いたが、そんな人が「フォーリングダウン」では冴えない刑事やってて、それはそれですげーと思ったよ。というか、「フォーリングダウン」を初めて観た時、その刑事がキルゴア大佐を演じた俳優だとは分からんかった。シブ過ぎるぜ。
「ゆきゆきて神軍」の奥崎兼三にもビビった。ま、あの人は演じてる訳じゃないのだが・・・。だからこそビビったのだけど、とにかく「ゆきゆきて神軍」も強烈に頭に残ってる映画だ。
監督だとアランパーカーが好きだった。「ザ・コミットメンツ」「バーディー」「エンゼルハート」「ミシシッピーバーニング」「ミッドナイトエクスプレス」を何度も観た(「ケロッグ博士」の頃にはアランパーカー映画に飽きてきてたのと、「エビータ」はミュージカルってところでどうも受け入れられんかった)。アランパーカー映画のどこが好きだったのかと改めて考えても自分でもよく分からんのだけど、いろんなジャンルの映画を撮れるその幅の広い表現領域がすごいと思って、そんなスタンスで彫刻が作れないかと考えていた時期があるのは覚えてる。
今は当時みたいに映画が観たくて観たくてしょうがない、みたいな感覚はもうないのだけど、学生時代に観た映画は今もたまに見たくなるよ。
あーでも今一番欲しい映画のDVDはやっぱり「ジプシーキャラバン」だな。
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