先週、こちらは積雪50センチ近い日があって、その日以来気温も風景も一気に冬になった。
今週前半は比較的暖かく、一昨日は雪ではなく雨が降ったのだけど、昨日になって気温はまた一段と寒くなり、結果、一昨日降った雨と雨が溶かした雪は氷って道路はかなり危ない。車を走らせるとツルツル滑る(もちろん歩く時も)。こんなところを車が走ってるのはホントにすごい事、そんな地域に高速道路があるのは奇跡だよ(芦別にはないけど)。
ところで、わが町芦別には若松市政という元プロレスラーの市議会議員がいる。20年程前に拡声器片手にストロングマシーンを引き連れていた人、といえば思い出す人もいるだろう。その若松氏は自分の車に選挙時に使うような看板を常時取り付けているのだが、そこには「スパイクタイヤをはかせろ!事故はいやだ!命が一番だ!」という彼の訴えが書かれている。
スパイクタイヤを知らない人の為に書くと、現在冬用タイヤとして売り出されているのはスタッドレスタイヤで、スパイクタイヤはもう随分前から使えない事になっている。それは雪のないところではスパイクタイヤが道路(アスファルト)を削ってしまうのが問題になったためなのだが、スパイクタイヤとスタッドレスタイヤ、その効果の差は歴然としており、だから道路が氷ってるとやっぱりスパイクタイヤを使いたくなる。
そうだ、若松!!事故は嫌だ!!命は大事だ!!
スパイクタイヤをはかせろともっと訴えてくれ!!
と、この看板に同調したくなる。そう思うのは多分オレだけではあるまい。実現出来るものなら是非とも実現させてほしい。
しかし・・・この人、この看板出してる以外にこの訴えの実現の為に何か活動してるんだろうか?
先日、映画学校のウエルカムパーティーに出席した事は日記にも書いたけど、若松氏はそこに上下水色のジャージ姿で参加していた。これがこの人のスタイル、と言えばそれで終わってしまう話しだけど、しかし過疎化が進む小さな市ではあるが、そこの現市議会議員だぞ。そんな人が、こうした町をあげて来賓を迎える場にジャージで来るのはどうかと思ってしまう。庶民なオレはビビったよ。若松さん、あなたの今の肩書きは「芦別市議会議員・若松市政」だろ、と心の中で突っ込んだよ。
そんな人だから、スパイクタイヤの訴えも思い付いた事をただ看板に書いてるだけなんじゃなかろうかと思ってしまう。本気でスパイクタイヤをはかせろと訴えているのなら、害のないスパイクタイヤの研究を自費、又はメーカーに促して進めるとかすべきだし、それが出来ないなら、例えば、踏切手前の路面が氷ってブレーキが効かないなんてシャレにならんから(でもそうなってるからホントに怖い)、そこだけでもどうにかして氷を剥がすとか(プロレスラーだったのだからやっぱり普通の人よりは力があると思うし)、そういう努力をすべきじゃないのかね?
それは地域住民にもウケるし、あなたの訴えが本気であると裏付けられる行動にもなると思うのだが。
じゃないと、ただのウケねらいとしか思えんぞ。
ちなみに看板に書いてある氏の名前、KY若松の「KY」の部分はwikipediaによると
<リングネームの「KY」とは、「国際プロレス」と、同団体社長だった「吉原功」の頭文字をとったもの。自らをプロレスラーとして送り出してくれた、両者への敬愛の念がこめられている。>
との事。
写真は今月初め遊びにきたTさんが撮ったものを勝手に拝借。
オレは馬鹿なんだから、こんな真面目な事を書かせるなよ。