昨日は札幌に出張。営業です。
約束の時間よりも早く札幌に着いたので近くのショッピングモールに行ったのだけど、そこに木製品を扱っている店があったので入ってみた。木製品といっても鮭をくわえた熊の彫刻とか、どちらかというとお土産っぽい製品を扱ってるお店。オレが作ってる玩具とは接点のなさそう店だけど、小さいスペースに積み木が並べられてるのが見えたので中に入って、その積み木を手に取って見ていると店員さんが声をかけてきた。それは別によかったのだけど、どういう訳かその店員さんが接客していたおばちゃんも近づいてきて、オレが触ってる積み木を見るなり「それ、中国製?中国製は毒が塗ってあるわよ、毒が」と言い出した。
そのおばちゃんはきっと中国製玩具の塗装から有害な成分(鉛)が検出された事を言ってるのでしょう。有害だったのだからそれは毒です。間違いありません。
だけどこの「毒が塗ってある」という表現にはものすごく違和感を覚えた。それに普通、そういう事をこういう場所で言うか?
最近は不慣れな営業をしているせいで、自分が相手と違う意見を持っていてもそれをやんわりと伝えられる、そんな紳士になりたいと思っています。だからこの場合、「毒が塗ってあるとは過激な表現ですね〜」なんていう切り返しが出来たらいいのだけど、実際のところオレの頭に浮かんだ言葉は
「ババァ、てめーの存在もかなり毒だよ!!」
なのです。
現実のオレはこういう、薮から棒に批判的な言葉を聞くと、たとえそれが自分に向けられた言葉でなくてもものすごく感情的になってしまう人間なのです。
当然ながらこんな言葉は口には出せない。
おばちゃんのその発言に対して店員さんは何か言ってたけど、オレは店員さんが対応している隙に店の外に出た。おばちゃんはそんなオレを気にしていない様子。
そんな言葉を聞いたせいもあり、そのおばちゃんのファッションとか雰囲気に、口を開けばオーガニックオーガニックと言いそうな印象を受けたのだが、オレはそうした、「私、自然志向です!!」って空気を放ちまくってる人達も苦手。一緒にいるとそうしたスタンスを強要されてる気がしてしまい、非常に疲れるのである。
今後、そうした意識は社会的にますます高まっていくだろうし、エコについて言えば自分としても気がついた事はやっていきたいし、そう思えば、そういう人達の存在は状況をいい方向に向かわせていく上で影響力があるとも思うのだけど、その妄信的というか原理主義的というか、そういうスタンスが苦手なのである。その傾倒の仕方は、全身グッチやらヴィトンやらブランド品で固めてる頭の悪そうな女の子と大した変わらんと思う。そこを一緒にしたらものすごく怒られると思うけど、オレにはそう見えてしまうのである。
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