オレが着てるTシャツ、素敵なTシャツだろ?
このTシャツはオレの小学5〜6年時の担任で今も時々お世話になっている田中武志先生のお嬢さん、田中千草ちゃんがデザインしたTシャツ。
もっと正確に言えば千草ちゃんが現在教師として赴任しているカンボジアの学校の他の先生や生徒さんと一緒に作ったTシャツ。
千草ちゃんは3年前にJICAの隊員としてカンボジアの学校に赴任し、隊員としての任期を終えた後も赴任先の学校から残って欲しいと強い要望があり、現在もカンボジアで教師として活動を続けている。彼女はそういう要望が出るのが想像に難くない素敵な女性。そんな彼女が一時帰国中と聞いたので、日曜日、田中先生宅にお邪魔した。
カンボジアと聞いてまず思い浮かぶのはポルポト。それからキリングフィールド。いいイメージではない。とはいえそれはもう30年も前の事。30年という時間の中でそのダメージから回復してるんじゃなかろうかと漠然と思ってたけど、彼女に現地の状況を聞くとすぐに「ポルポト」という言葉が出たりして、ポルポト政権時代に教育者等の知識人を根こそぎ粛正されてしまったダメージは今も生々しくあって、教育を普及させるのは相当大変らしいのはすぐに感じた。教育とか文化とか、ポルポトが破壊してしまったものは人間が長い年月をかけ何世代もの人が少しずつ少しずつ作っていくもので、なくなったなら作りましょうと言って一世代や二世代の人間が人工的に作れるようなものではないのだと思う。一体何故あんな事をやったのだろうか?あんな政策の先に明るい未来、明るいカンボジアを感じた人間が一人でもいたのだろうか?(それは今の北朝鮮にも思う事だが。)
彼女が赴任している学校の生徒総数はなんと4500人。単純にその人数の多さにもビビリ、その生徒相手に授業をやってるというのだけでもすごいと思ったけど、それをポルポトを経験したカンボジアでやっている千草ちゃんは本当にすごい事をしてると思う。もしオレがそんな状態にある国に行っても何をしたらいいのか分からないまま、自信だけを失って帰ってくるような気がしてしまう。
彼女は生徒の笑顔から元気を貰っていると言ってたけど、その笑顔が活動を続けられるモチベーションに違いなく、その笑顔にもっと触れたくて彼女はいろいろな事をしている(現在JICA隊員ではない彼女は給与らしい給与をもらってない)。たとえば日本の学校から使わなくなったピアニカやリコーダー等を送ってもらって楽器を使った音楽の授業を立ち上げるとか。彼女が作った手作りの音楽の教科書には本当に感動した(写真を撮っておけばよかった)。あんな事をしてもらって喜ばない子供はいないと思う。
それでもやっぱり圧倒的に教材が足りない。アナコット基金という名前のもとでこうしたTシャツを作り始めたのはそんな状況を少しでも改善したくてなのだと思う。
頑張れ千草ちゃん!!
現在彼女はカンボジアでの活動を載せるHPの開設準備中との事。
それが立ち上がった時にはまた改めてお知らせしますが、彼女の活動に興味のある方は一先ずオレにご連絡下さい。
ちなみにこのTシャツの値段は¥1,800-。
3歳児のウチの子供にはちょっと大きいけど、ジュニアサイズもあります。
そこのあなた、お一ついかが?
しげとお兄ちゃん,お元気ですか?
ちぐさです。
この記事とっても嬉しかったです。
ありがとう!!
もっともっとがんばります。
この間メール送りました。
時間があったら返信ください。
Posted by: ちぐさ | 07/19/2010 at 09:25 PM
ちぐさちゃん
コメントありがとうございます。
この日記がちぐさちゃんの役に立ってるのかはすごく微妙ですけど、読んでくれてる人はいると思います。
それからメールもありがとうございます。
近日中に返信します。
Posted by: mohican | 07/21/2010 at 08:38 PM