先週金曜日、札幌に出張した日に雨が降った。しかも結構降ったので雪がかなり解けた。3月の中旬だし、これでもう雪は解けていくかと思いきや、その次の日から二日間雪が降りっぱなし、週が明けて火曜日も降り、昨日も降り、という事で風景は冬に戻ってしまった。
まあ、風景が元に戻るのは構わんのだけど、構うのは雪かき。
雪国に住んでるんだから雪かきくらいでがたがた言うなと思う人がいるかもしれんが、オレがやってる雪かきはそんじょそこらの雪かきとは訳が違う。
オレが今働いている会社(工場)は山の中腹にあるのだけど、そこまでの道は私道なので市の除雪車は入って来ない。そのため自分たちで除雪作業をしなくてはならんのだけど、騙し騙し使ってたウチのボロい除雪車(ホイールローダ)はこの冬とうとう動かなくなってしまったため、幅3メートル、長さ150メートル程の坂道の除雪を人力でやらなくてはならんくなった。休まずやっても2時間かかる。それを今週だけで3回もやるはめに。ちなみに今シーズン30回以上はやってます。
そもそも工場ってのは物流を円滑に行うために平坦なところ、かつ幹線道路付近に作るものだと思うのだが、この工場を建てた我が父はその辺普通じゃない。彼が考えていた会社の機能とか円滑性というのは今もまだ分からない。
話しを雪かきに戻すと、放っておけば放っておいたで誰かが見かねて除雪車を入れてくれるかもしれん、とも思う。実はそんな日もたまにある。ふもとに住んでるTさんという方が最新式のハイブリッド除雪車で来てくれる。だから放っておいても実際何とかなるのかもしれんが、ついついやってしまうのは、小さい工場ながら従業員がいるので彼らをケガさせる訳にはいけない、と、献身的な事で有名なオレはスコップを振るってる訳である。
と言いつつ本当のところは、これが出来るのはオレしかいない、これが出来なきゃ男じゃない、そんな気持ちから始めてる気もしてる。本当の理由は自分でもよく分からん。けど、全盛時270キロあった背筋力を駆使して(そもそもこの背筋力がついたのも小さい頃にやらされていた雪かきのせいだと思う)、という割には1分で1〜1.5m程しか進まんのだが、それでもおそらく日本ではオレ以上の広さを人力で雪かきしてる人はおるまいと思いながら、2時間後、雪かきを終わらせた時はやっぱり達成感がある。結果的に、これが出来たんだから、他の面倒な事も乗り切れるはず、という自信にもつながる。だからやってる。気もする。
とにかく終わった時はロッキー4のロッキーのように「ドラ〜ゴ〜!!」と叫びたい気分である。まあオレは山の頂きではなくふもとにいるのだが・・・。
さて明日(今日)はある人物と会わねばならない。
この人物、韓国でオレをキレさせた、キ◯ドンク級にオレの気持ちを逆なでする男である(キ◯ドンクを知らない人には北海道に来てくれれば教えてあげます)。
そんな人物と会うのは雪かきよりもはるかに憂鬱である。
どうか奴がオレをキレさせませんように・・・。
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