今日は前回の日記でちょっと触れた宮嶋茂樹さんの写真集が見たくなって、ゴロゴロしながら見てた。
金正日に「デブ」「アホ」とルビをふったり、過激な言葉も使う宮嶋さんの文章に、こんな表現して大丈夫なんでしょうか?と心配になる事もあるけれど、文語体で、単刀直入に綴られる文章はすごく面白い。あんな風に文章を書きたいと、いつも思う。
それと、宮嶋さんが大学の卒業制作で、日本愛国党党首赤尾敏氏を題材にして作品を作った事もオレが宮嶋さんが気になる大きな理由。
一人の政治家をモチーフにしたと思えば別になんて事ない話だけど、現在49歳の宮嶋さんが大学を卒業した26〜27年前の1983〜84年、昭和で言うと58〜59年頃を思い起こせば、教員がストをよくやったり(今もやってんのかもしれんけど)、社会党がまだまだ元気だった時期で、そんな時代に日本愛国党党首の赤尾氏をモチーフに選ぶなんて、相当すごい事だったんじゃないかと思う。オレは高校に上がった昭和61年頃から赤尾敏という名前は知ってたけど、当時のそんな空気のせいか、その人を政治家というよりヤクザだと認識してた。今、赤尾氏の政見放送を聞くと、現内閣の政治家よりも普通の感覚で国を憂えてるように感じ、肩すかしを食らった気さえしてしまうのだけど、それでも、当時刷り込まれたイメージが今もしっかりと頭に残ってるため、そんな時代にそんな人物に一介の学生が単身で取材を申し込み、作品を作るなんて、命知らずな事くらいに思ってしまう。そもそも、赤尾氏のような空気を放つ人はそうそういないから、大学生がそんな人物をモチーフにして作品を作っただけでもすごいと思う。それくらいの事が出来なければ戦場カメラマンになんてなれないんだろうな、きっと。
ビビリなオレにはとても真似出来ませんが、ルーマニアで軟禁された位の地味な経験はあるので、そうした経験を活かして面白い文章が書けるよう頑張ります。
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