ベースヨシオカのその後の生活

寒い日の思ひ出

昨日の朝、芦別の気温は-18℃。幌加内という町では-29.6℃だったんだそうで。寒さは今週から来週にかけてが一番厳しい。こんな時期に素手で金属に触ろうものならくっついて離れなくなるから気をつけなくてはならない。
またまた思い出話になってしまうけど、小学６年生のこの時期の夜、スキーを楽しんでる時にストックが唇にくっついて離れなくなった経験がある。正確に言えばリフトに乗ってた時の出来事。膝の上に置いてたストックを、向きを変えて持ち替えようと持ち上げた拍子に、唇に触れてくっついて離れなくなり、手放しでも唇にくっついてた。
リフト上だから助けを呼ぼうにも誰も周りにいなくて、パニックになって力任せにはずしたら、唇の皮ごと剥がれて血だらけになってしまった。その血もすぐに凍ったような気がしてるけど、唇にストックがくっついたのを強烈に記憶してしまったせいか、その後の事はちゃんとは覚えてない。
いつだったか、大阪在住のアーティスト・タチバナさんにその時の話しをしたら「何でそのまま滑らんのや？自分だったらそのおもろい姿を「見て見て！！」と言って周りの人に見せながら滑るぞ」と言われ、大阪人の笑いに対する姿勢を知らされたのを思い出した。
それでそんな姿を絵に描いてみたけど、タチバナさん、これじゃあ「見て見て」とアピールしようにも口が開けられませんよ。

   

「私の嫁は犬です」

今日の仕事も雪かきから始まった。いや、本当は昨日やらなければならなかったのだけど、職場周りの雪かきは最低２時間かかるから、面倒くさくなって今日に延ばした。
雪かき中、オレの頭の中は実にくだらない事で一杯になってる。
どんな事で一杯になってるかといえば、パロディというか、パクリというか、元ネタがあってその二番煎じ的なもの。たとえば「便所のゴッド」（←元ネタ「トイレの神様」）とか、「通天閣　〜お母さんとワタシと、たまに、お父さん〜」（←「東京タワー　〜オカンとボクと、時々、オトン〜」）とか、そういうくだらない事が、全く望んでないのに次々と頭に浮かんでくる。雪かき中に限らず、妄想すると、無意識のうちにそういう方向にいつも思考が引っ張られてしまう。
思うに、ルーチンワークをしてる時等、退屈に感じる時間を楽しく過ごそうとすると、ついこういうくだらない事を考えてしまうんじゃないかと思うのだけど、こういうことばかり考えてたせいか、オレの思考回路はパクリの名人中国人的なのだろうか？と、思う時もある。
今日の雪かき中は「中国人がAKB48をパクったら？」というお題が天から降ってきて、それに対してオレは律儀に考察し、BJN480とかSNH480ってのにたどり着いた。BJNはBEIJIN、SNHはSHANGHAIだけど、中国人はデカさを強調したがるし、中国は日本の10倍以上の人口だから、メンバー数も10倍にして、480人。
我ながら実にくだらない事を考えてるなと思いつつ、でもそんな事でも考えてないと２時間かかる雪かきなんてやってらんないのである。でも中国人が本気でAKB48をパクるとしたら、AK848、という感じで一見すると本家と区別がつかないようにするんだろうなと、けっこうちゃんと？分析してたりもする。

ちなみにオレは昔、「マイ　ライフ　アズ　ア　ドッグ」という映画のタイトルを、「マイ　ワイフ　イズ　ア　ドッグ」と覚えてた恥ずかしい過去がある。

「私の嫁は犬です」

中国人がパクるならこれもありか？

雪、降り過ぎ

12月は雪がほとんど降らなくて、地元のスキー場がオープン出来なくて困ってたのに、年が明けてからどっと降り、ここんとこずっと雪かきに追われてる。この週末は一段落したけれど、13日から21日まで毎日雪かきに追われてた。
日記を書こうにもそれしかネタがないから、しょうがなく除雪機ごしにパシャリ。
オレとしてはロバートキャパの「ノルマンディー上陸作戦」のように、ちょっとピンぼけした、それがかえって緊張感を演出するような、そんな風に写れば、と思って寒さに震えながら、除雪機を操縦しながら撮ったのだけど、所詮は携帯のカメラ、ロバートキャパのようにはいきません。決してオレの腕のせいではない。


雪国で雪が降らなければ降らないで、スキー場や除雪等、雪があるのを前提とした仕事に就く皆さんが困ってしまうから、それは大問題なのだけど、しかし、それにしてもいきなり降り過ぎだ。きっと雪が降らなくて気を揉んでた皆さんも、今は疲れてるに違いない。
オレも毎日４時間近く、除雪に時間が割かれて疲れたよ。
でも、真っ白なところに青い影が出来るこの風景にはいつも感動します。

少年ヨシオカとシャープペンシルのおはなし

今のオレは「怖い」とか「話しかけにくい」とか「暗い」とか、嬉しくないイメージばかり持たれるけど（昨秋発売されたスロウには「テンションが低い」と書かれてた）、小学生の頃のオレは、ほとんどの人が今のオレと同一人物なのかと思う程、小さくて華奢で声も高い、外見は子供店長以上にさわやかな少年だった。
だけど、中身は自分でも飽きれる程馬鹿で、たとえば給食時間に周囲にいるクラスメイトを笑わせて、「こいつ、給食吹き出したー！！きったねー！！」といって理不尽な辱めを与える悪童だった。一度、隣りに座ってた女の子が牛乳を口に含んだのを見計らって笑わせた時、咄嗟に口を塞いだ彼女の鼻と目から行き場を失った牛乳が流れ出してきて、なかなかエグイ光景を演出した。直後、担任にものすごい怒られて、泣かされて、その時にした変な顔は担任により禁じ手にされてしまったのだけど、それでも少年ヨシオカの馬鹿は治らなかった。

確か小学２年か３年生の時に、シャープペンシルが流行った。流行り始めだったせいか、学校側もまだ「持ってくるな」とは言ってなかったように思うのだけど、とにかくオレのペンケースにも何本か入ってた。で、ある日の休憩時間、それを一本鼻の穴に突っ込んでプラプラ揺らしてみたらウケたので、調子に乗ったオレは立ち上がり、もう片方の鼻の穴にもう一本を入れて変なダンスを踊った。オレが思い出すその時の光景はクラスの皆がオレを見て笑ってる光景。ま、全員とは言わないまでも、かなりの人が見てたはず。
皆にウケてるのが嬉しくて、その状態がいつまでも続くように、揺れると鼻から抜け落ちそうなシャープペンシルを鼻で吸い上げながら変なダンスを踊った。
馬鹿ではあるけど、ちょっとした芸人根性ではないか。

でもやっぱり馬鹿である。
この後、エラいことが起こる。

笑わせたい欲求が満たされてシャープペンシルを鼻から抜いたら、シャープペンシルのキャップが両方の鼻の奥に残ってしまった！！
きっと吸い上げてたからだ！！
指を入れてほじくり出そうとしても、キャップはこちら側が凹んでて取れない。それどころか、指で押されてしまい、ますます奥にいく。
鼻の上から、歯磨き粉の最後の一絞りをひねり出す時のように上から下に押してみたけどキャップは全く動かない。鼻が刺激されて涙が出てくる。
鼻が変な形に膨らんで、涙を流しながら鼻に指を入れたり、上から擦ったり、パニックになる少年ヨシオカ！！
口を開けてればとりあえず息は出来るので、口で息をしながら呼吸を整え、対策を考える。だけど、シャープペンシルのキャップが鼻の中に入ったまま生き続けるのだろうか？と考え、その姿を想像すると落ち着いてなんかいられず、取り出そうとするのだけど、指を入れても擦ってもやっぱり取れない。
その時、神様の声が聞こえた。

「悩めるシゲトよ、吹き飛ばしなさい」

渾身の力を込めて鼻から息を吹き出したら、片方のキャップが勢いよく出てきて、もう一つも、同じ要領で何度かトライしてるうちに出てきた。
一生鼻の穴にキャップが詰まったまま生き続けるかもしれない難局から脱出できたのだけど、その時のオレは涙が出てるだけでなく、両方の鼻の穴から鼻水も勢いよく吹き出してエラい姿になっていて、しかも鼻水まみれになったシャープペンシルのキャップが転がってた。
その後、周囲は今までの復讐をすべく、「こいつ、きったねー！！」と言ってたのは間違いないだろうけど、オレにはその記憶が全くない。
そんなだからオレはいつまでも学習しないのだろうけど、でもよく「罰が当たるかも」と考えるのはこの時の経験からかもしれないともちょっと思う。
少しは成長してるのかも。
でも最近、自分の子供を見ていると同じような事をするんじゃないかと心配になる。

遅くなりましたが

新年、明けましておめでとうございます。
今年も宜しくお願い致します。
今年のオレは「仮面ライダーオーズ」の映画を観るところから始まりました。大晦日に勢いで子供と約束してしまいまして。
元旦の朝になるとちょっと面倒くさくなったのだけど、元旦から予定を変更したら罰が当たるような気がしたので、旭川の映画館まで頑張って行ってきました。吉川晃司が仮面ライダーをやっててちょっとビックリしましたが、仕事始めの今日、いきなりある小売店さんからお取引についての問い合せを頂きまして、これはきっと仮面ライダーの神様からのプレゼントです。なかなか幸先よいです。

ブログは今年も一応週一回のペースでの更新を目指しております。
暖かい気持ちとゆるい期待感で、週一回チェックして頂けるとありがたいです。
あと、北海道新聞の「朝の食卓」も昨年に引き続き今年も執筆の機会を頂きました。こちらはブログと違って「ゲンコウリョウ」という素敵な響きの報酬も頂けるし、バシバシ書かせて頂きたいところですが、執筆者が42人いるので、おそらくオレが書かせて頂けるチャンスは年間10回くらいだと思います。そちらもどうぞ宜しくお願い致します。
次のオレの担当日は今月23日です。