友人でイラストレーターのあかばねまきさんが紹介してくれた"a-forest gallery"というニューヨークの画廊で来年1月に展示(グループ展)がある。
アメリカには行った事がないし、折角なので会期に合わせて行こうと思い、先週航空券を買ったのだけど、その際、HISのスタッフからアメリカ旅行に関する注意事項を聞かされて今さらながらアメリカってそんな国なのかと驚かされた。なんでも、スーツケース等チェックインの時に預けた荷物はアメリカ入国時に中を開けて検査される場合がある、カギがかかってたらカギを壊してでも開ける、だからカギをかけないで下さいとの事。それから、アメリカでの滞在先住所を事前に知らせなければならないらしい。海外には今までに何度か行ったけど、こんな事を言われたのは初めてだよ。なんか共産主義か社会主義の国みてーだな。
それにしてもカギをぶっ壊すってのはすごい。ビビった。(それを旅行代理店の人が公然と、しかもそれがしょうがない事と話すのもすごいが)
自由の国アメリカは入国者の鞄のカギをぶっ壊すのも自由、中身を触るのも自由(女性は嫌だろうな)。らしい。
アメリカ人はそれでいいんかな?
プライバシーの侵害と言い出す奴はいないんか?
テロの脅威の前ではこれはしょうがないことと割り切ってるのだろうか?
しかし、同じ大義名分の元でも日本の空港でアメリカ人の鞄のカギをぶっ壊して中をチェックしたらすごいクレームをつけてきそうな気がするのだが。
と、ここまで書いたところで中学の時の下らない出来事を思い出した。
技術の授業中、喧嘩っ早いヤンキーがいきなり「今から足臭(あしくさ)チェックを行う、全員靴を脱げ」と訳の分からん事を言い出し、そこにいた男子全員が靴を脱がされた(先生は教官室に引きこもって知らんぷり)。そのヤンキーと仲間達は田崎真也のように一足一足靴の匂いを嗅ぎ、今のところおめーのが一番くせーぞとか、おめーのはタクワンぽいとか、一人一人にコメントを残していたのだけど、一人、空気を読めないちょっとイタイ性格の奴が「じゃあキミも脱いでみんなに嗅がせろよ」とそのヤンキーに言い返した。
案の定思いっきりぶっ飛ばされてた。
そんな出来事。
すみません…。問答無用で入国者の鞄のカギをぶっ壊す(らしい)アメリカと足臭チェックで文句言った奴をぶっ飛ばすヤンキーの理不尽きわまりないところがダブったのか、そんな下らない事を思い出してしまいました。(そういや、ヤンキーってアメリカ人の事じゃねーか)
とにかくリアルなアメリカを垣間見てちょっと面倒くさくなり、嫌な気分にもなったけど、それでもやっぱり楽しみです。
まあカギの心配をする前に作品を完成させないといけないんだけど…。