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帰国の日。6時にホテルを出発。朝とはいえ、まだ太陽が昇ってない時間に一人でNYの地下鉄に乗るのは少しこえー。ビビりながらJFKには7時半頃到着。チェックインは8時15分からと書かれていたが既に並んでいる人がいたのでオレも並ぶ。
日本国内で飛行機に乗る時、オレはいつも非常口前の座席に座らせてくれと頼む。理由は他の座席より足のスペースが広いから。海外から戻る時はそれを英語で何と説明していいのやら分からず我慢していたが、今回ちょっと頑張って言ってみた。「Can I have a seat in front of exit?」日本語を直訳しただけのこの文章、通じました。どうやらその席は「front row」と表現するらしい。なんか、モータースポーツのスタートグリッドみたいでかっこいいな。
オレの前に、服はよれよれ、髪はボサボサ、荷物は何も持ってない、ホームレスと言われればそう見えなくもない格好の非常に怪しい男性が並んでいた。日本人のようで一応日本のパスポートを持っているのだがとてもこれから出国という身なりではない。年齢は50〜60代といったところ。その人はアメリカ人が受付をやっているチェックインカウンターに進んだが、英語が話せないのか話が通じないらしく、日本人スタッフが来て対応していた。オレはその光景を見ていて、その人がチケットを持たず、予約も入れず、ただ日本に行きたいんだと言ってるように見え、「あしたのジョー」でパンチドランカーになったカーロスリベラがジョーの試合会場に入ろうとして追い出される場面を思い出しちまいました。でもその人はカーロスのように追い払われたりせず、しっかりチェックインを済ませてボディチェックに進んでた。何者?
アメリカのボディチェックは最初から靴まで脱がされるんですね。すごい。
財布に入ってる残りのドルを使ってDUTY FREEで買い物を済ませた後、搭乗。
海外から初めて足元の広い座席に座れて気分はなかなかよかった。が、通路を挟んだ隣の座席に座ってる女性が客室乗務員を捕まえて何か文句を言っているのが聞こえてきて段々嫌な気分になっていった。どうやらその女は、座りたい座席があったのだが空いてないと言われてここに座っている、でも居心地が悪い、前の座席に空席があるんだからそこに移動させろ、そんな事を言っている。その女が言ってる前の座席とはビジネスクラス。値段が違う席に座らせるはずがない。CAもそういった事を言って断ってたのだが、「え〜ユナイテッドなら乗せてくれるんだけど〜」と何かと言えば「ユナイテッドユナイテッド」言って文句を言う。「だったらユナイテッドに乗れや」と、対応していたCA他、周りにいた人は内心思っていたと思う。その女は自分の要求が通らない事に腹を立てながら、自分のPC(Mac。こういう、Macがおしゃれってだけで使ってるような奴を見ると自分もMacを使ってるのが嫌になる)を出して音楽のDVDを見始め、ビールを呑み、次第に音楽に合わせてノリ始め、時折ラッパーの人達がよくやる矢印みたいな手にしたりしながら、ビールを3杯とワインを3杯立て続けに呑み(気になってたからしっかり数えてました)、そんなに呑んで大丈夫かよ、と思ってたら案の定、立ち上がった時に飲みかけのワインをぶちまけた。それがそいつの座席だけならよかったが、後ろに座っていた女性の靴にもかかり、それまでそのバカ女はリクライニングを使えない時間帯にリクライニングさせたり、機内食が運ばれた時に後ろに座ってるその女性がテーブルを出したら、その音が迷惑だと言わんばかりに後ろを振り返って思いっきりにらみ付けたりしてたから、その女性、相当我慢してたのでしょう、ワインが自分の靴にかかった時にとうとうキレた。
「あなたが呑んでたワイン、靴にかかったじゃないの!!」
しかし、その後、弁償しろとか、クリーニング代払えとか言うかと思ったのに、その女性が言ったのは「早く拭きたいからお手拭きもらってきなさいよ!!」。きっと真面目な方なのでしょう。で、それを言われてそのバカ女が発した言葉は「あ〜〜〜〜・・・。シ〜〜ット」。本当にバカでした。
そのバカ女は言われた通り、お手拭きをもらってくる事はもらってきたがその女性に謝る事は全くない。それどころか、CAを呼びつけ、自分の座席がワインで濡れて座れないから前の座席(ビジネスクラス)に座らせろとまたあり得ん事を言ってる。それは出来ないとCAが言うと、また「シ〜〜〜ット」。そしてお前らの接客はなってないみたいな事を言ってる。そんなにビジネスクラスに座りたいなら最初からその分払えよ。エコノミーを買っておいてビジネスクラスに移動させろなんて、どうしてそんな要求が出来るのかと思う、すごい自己中心的なバカで、近くにいてとても気分が悪かった。
バカはその後も時々「シ〜〜〜ット」と言う。たぶん座ってるとワインが服に染みてくるのだろう。自業自得だ、黙ってろボケ。染みるの嫌なら座席を変えろ。どっか行け。しかしその座席も少し足もとが広いところだからか、CAが座席を移動しますかと言っても拒む。するとCAはそこに座ってもワインが染みてこないようにと、ビニールやら毛布やら持ってくる。献身的なのはいいがその対応は度が過ぎてやしないか?何か言われる度にCAは悪くないのに謝るし。バカが自分でぶちまけたのだから放っておけばいいだろ。何かもう、CAも腫物に触れるみたいに扱っちゃって、機内食やら飲み物のワゴンを移動させる時も、そのバカにぶつからないようにそちらばかり気を使うから、お陰でオレの座席に二回もワゴンをぶつけられ、その度に「8時だヨ!!全員集合!!」のタライみたいにプラスチックのカップがバラバラとオレのところに落ちてくるし。しかもバカ女、またビール頼んでるし。CA、拒まず渡してるし。拒めや!!いつぞやテレビで、泥酔客をテープでグルグル巻きにして押さえつけた映像を見たが、このバカにもあれをやってしまえ!!
と思っていたら、しばらくしてそのバカ女はシ〜〜ットを言わなくなり、CAを呼びつける事もなく大人しくなったので、ふとそちらを見てみると口半開きで涎たらしながらバカがアホ面さらして寝てました。
モラルもなければ羞恥心もない。
人間、こうはなりたくない。
その後、そのバカは成田到着直前までアホ面さらして寝てたため、ようやく平穏な時間が訪れる。そしてそのまま定刻に成田に到着。こんなどうしようもないバカ女と隣り合わせてしまって嫌な気分にもなったが、まあこうしてそのバカをネタに日記を書けたのだから今は良しとしている。願わくばこの日記があのバカの目に触れますように。
そして最後、チェックインの際ホームレスに見えなくもないと書いた人、その人は荷物を持ってなかったはずなのに成田に到着した時にボロいリュックをターンテーブルからピックアップしてた。しかもそのリュックにはなんと「FIRST CLASS」のタグが付いてた。
あなたは一体何者なんですか!?
さて、次の展示の予定は来年夏、地元北海道での個展。ちょっと間があるので気持ちを維持し続けるのが大変だけど、そこに向けて頑張ります!!皆さん見てね。そして買ってね。
[いいですね] やっぱり、糞野郎は世界中にいるものですね。
ヤツらに天誅を下さないと、マジメな僕達が疲れてしまいます。
その女、家畜以下ですね。
今度、中国行ってみてください。
地下鉄、降りる人が先、というルールが無いだけで、とんでもない事に
なっています。降りられないです。
Posted by: くぼちん | 02/19/2008 at 11:37 PM
今度中国行きたいよ。でも、話を聞くだけでもストレスで嫌になりそうな国だな・・・。
Posted by: mohican | 02/22/2008 at 12:27 PM