素敵な写真だろ?
左は大学の同期でかれこれ17年の付き合いになる門脇。
右は10年前にオレが大学の助手として接した最初の学年の生徒で、在学中オレの制作をよく手伝ってくれていた鶴。
門脇は昨年家を購入した。その新築祝いとしてオレが思い付いた事、それは寿司屋で働く鶴に門脇宅で寿司を握ってもらうという企画。
二ヶ月前、その話を鶴に持ちかけたところ彼は「自分はまだ見習いですが」と謙虚に前置きしつつ「それでもよければ」と快諾してくれた。新築祝いというにはちょっとばかり日が経っているのはオレの無精のせいだが、そのパーティーが昨日実現した。
パーティーに参加したのは門脇家族、ウチの家族、ハチ家族、アリ家族、次郎氏。
鶴がまだ見習いであるとはいっても店に入って7年目の兄弟子だし、学生時代の彼の制作ぶりから、仕事がキレイな事も、こだわり抜いて仕事をこなす事も知っていたから、おそらくビックリさせられるだろうとは予想はしていた。が、最初に出てきた鯛の刺身にいきなり驚かされた。
こんなすごいのが作れるのに自分はまだ見習いだからと言ってたのか!!
そして寿司。
美味い!!
美味過ぎる!!
その美味さにビックリした。そのキレイな寿司の形にビックリした。彼がこだわって用意してくれたシャリの美味さにビックリした。見た事もない厚焼き卵(?)にビックリした。
鶴は次から次に握ってくれるが、寿司はあっという間になくなる。
あまりの美味さについ忘れてしまうのだが、その寿司を握っているのはかつてオレの制作を夜遅くまで手伝ってくれた男である。
鶴はオレと出会って人生が変わったと言う。それは嬉しい言葉であり、と同時に責任を感じる言葉でもあるが、オレにとって門脇がそういう人間である。
オレは小学校時代からずっと教員志望だったのだが、大学入学後、半年もせずにそれを考え直したのは、門脇の破天荒な行動に触れ、それまでオレがいかに小さな事にこだわり、小さな場所にいたのかと痛烈に思わされる位、面白い世界があるのを彼に見せつけられたためである。
彼がやる事はとにかく何もかもめちゃくちゃだったが、それはまたとんでもなく面白かった。
昔の彼を思い起こすと彼が家を買ったというのはすごい事。何せ彼は大学卒業後しばらくして「僕の貯金は給料日にはあるけど次の給料日前にはなくなる」と言っていた、つまりただの給料を貯金と呼んでいた男である。
そんな男が家を買ったのである。多いに刺激を受けた。
そんな仲間にもうじき東京を離れるオレがこうした機会を設けられたのは嬉しい事。
そしてそんな機会を作る為に貴重な休みにほとんど寝ずに仕込みをし、全力を尽くして寿司を握ってくれた鶴には感謝の気持ちで一杯である。
鶴、すごいですね。立派な男だと思います。
門脇さん、オレにとっても特別な人です。名前を思い出すと、いつも神輿の上に乗っている姿が思い浮かぶのは、これからもずっとそうだと思います。
元気そうな写真、良かったです。家を買うのは、誰も考えなかったスゴい事だと思います。
これから文平ちゃんの所に行ってきます。みくしいから出たの、いい事だと思います。
Posted by: くぼちん | 06/16/2008 at 05:04 PM
昨日、鶴はヒーローだったよ。本当に皆に感動されてた。実際本当に美味かったし。
オレはただ彼に今回の件を頼んだだけだけど、でも皆が喜んで食べてくれてオレも嬉しかった。
門脇は家を購入して次のプランを練っていたよ。
Posted by: mohican | 06/16/2008 at 09:36 PM
何だか羨ましい限りです。とにかく皆さん御元気そうで何よりです。門脇さんが家を購入したとは、凄い事ですね。
私も鶴の太巻きを一度ごちそうになりましたが、ウチの実家の家族が美味さにたまげました。彼は誰にも負けない凄い技を身につけています。あれに適う芸術は中々もって造れません。
Posted by: イイジマ | 06/17/2008 at 04:45 PM
そう、意外に思うだろうけど、オレの仲間内で門脇が一番最初に家を買ったのです。やっぱりいいです、マイホーム。羨ましかった。
鶴が入学した時からルックスが門脇と似てるように思ってたので、そんな事もあり、以前から二人を合わせたいなと思ってましたが、こんな形で実現するとは思ってませんでした。で、一緒に見るとあんまり似てませんでした。
まあ、そんな事は話題にもならないくらい、皆寿司に夢中だったけれど。
Posted by: mohican | 06/17/2008 at 07:44 PM