5日から7日まで、大学の後輩の木島孝文君と田中雄一郎君が東京から芦別まで来てくれた。
木島君はオレがムサビで助手をやっていた頃にやはり助手として日本画学科研究室に所属していた画家さんで、現在は自身の活動の他にムサビの非常勤講師もやっている。
オレは木島君と出会ってすぐに木島君の部下の子が泥酔してぶっ倒れてたのをケアした事があり、その後その子が謝りたいと言ってるからと招かれた席で彼女はやっぱり泥酔していて謝るどころかオレに絡んできて、という流れがあったため(その時の事は「坂の下の女」に書かれてる)、当時の木島君はオレの前ではかなり萎縮していた。出来ればこれ以上オレとの接点は持ちたくないと思っていたかもしれない木島君だったが、幸か不幸かその後オレは木島君のプライベートでも登場するようになって段々と一緒に呑むようになり、さらにオレも木島君もパリで活動する機会があり、戻ってから久保田組スタジオで一緒に制作してた時期もあり、という流れで接点は次第に増えていった。
その後オレは19才で上京した頃から「いつかは」と思っていた郷里芦別への移住に18年目にして踏み切った。パリで過ごした1年を境に来た道を戻ったオレだが、木島君は逆に再び海外に出て行った。場所はブラジル・サンパウロ。かなり濃厚な1年間を過ごしたようで、今回も同地で経験したたくさんの事を話してくれた。1年間の活動を終えてからも個展の開催のため再び同地を訪れてるし、きっとまた行くのだと思う。
木島君と一緒に芦別に来てくれた田中君は写真家で、サンパウロ滞在中の木島君を訪ねて彼も3ヶ月間滞在し、そこで撮りためた作品で今年個展を開いている。
オレが田中君と知り合ったのは木島君とオレの後に助手になった角文平とのつながりがきっかけ。オレが作っていた写真の作品について相談させてもらった時に酒を呑みながら気さくにいろいろな事を教えてくれた。
現在田中君は写真家として活動しながら、福岡の大学で博士課程に籍を置いて写真についての研究を進めている。今後3年間仕事のための東京と研究のための福岡を行ったり来たりする生活を続けるらしい。
そんな生活をしている田中君と大学の講義が既に始まっている木島君が貴重な休みを摺り合わせてまで「行こう!」と計画して芦別まで来てくれたのである。
二人は今までにブラジルだけでなくトルコにも一緒に行ってるらしいのだが、イスタンブール、サンパウロ、その次に二人で行くと決めたのが芦別というのはシブすぎる!シブすぎてシブすぎて感動して、どうしても芦別の人に広く紹介したくなったので、市役所秘書課からご依頼頂いていた物の納品の際に二人を秘書課に連れて行って同室の皆さんに紹介させてもらった。
木島君は「ヨシオカさん、僕、サンダルですよ・・・」とドレスコードを気にしてビビってたが、I係長はそんな言葉を気にもかけずにオレ達を市長室隣の同室に招いてくれて、忙しい中お話する時間を作って下さり、そしてそれをfacebookでも触れてくれた。
I係長、ありがとうございます!
オレが芦別に戻って4年。そのうちに3回来てくれてる久保田をはじめ、作家として国内外で活動している仲間は何人も芦別に来てくれていた。今になって彼らを誰にも紹介しなかったのは本当に勿体ない事をしたと思う。
オレが芦別で叶えたい夢の一つはオレがつながりのあるこうした国内外のアーティストを芦別に呼んで、展覧会やワークショップを開催して、彼らを介して芦別や近隣の皆さんにアートに触れてもらう事。楽しんでもらう事。
なので、今回は秘書課のI係長、地元JCの皆様、百年記念館館長、プロモデラーpoo熊谷さん、滝澤ベニヤ滝澤営業部長に二人を紹介させてもらった(旭川では工芸センターの後藤さんにも紹介させてもらった)。
オレの夢はいつ実現するかは分からない、そもそも実現するかも分からないけど、こういう楽しみを前に置いておくと人生が楽しくなる。
下の写真は地元の焼肉屋「熊っ子」でホルモンを食べる木島君と田中君。熊っ子は同級生の実家でオレが小学校にあがる前からお世話になっているからこれこれ35年以上通っている。美味いよ!東京からのお客さんがあった時によく行くお店。
二人が来た時はちょうど秋祭り中。写真はスマートボールで遊ぶ二人。ここらのスマートボールと彼らが知っているスマートボールはちょっと違うらしく、ルールが分からず戸惑ってた木島君が何度も店主にルール確認していて、店主に半分キレられてた。
最後は木島君提供の写真。
今回の旅に合わせて田中君のiphoneには「北の国から」の全ての曲がダウンロードされてたらしい。「蛍のテーマも?」と聞いたら、「もちろんですよ!」と言われてしまった。
そんな北の国から大好きな二人のためにこの写真ではオレが五郎、息子が純、娘が蛍を演出するため、ウチの嫁は写ってない。
というのは嘘で、単に嫁は仕事があったから。
木島君、田中君、来てくれてありがとう!
また来てくれるのを待ってるよ!
二人のホームページはこちら
木島孝文
田中雄一郎(2012年9月14日現在は調整中)