ベースヨシオカのその後の生活

第三回ニュー信州の会

昨日ニュー信州で飲みました。
参加者はオレ、次郎、門脇、Yさん、Iさん、Oさん、Aさん。（←なんか名前が＜あ行＞の人が多いな）
今回のコンセプトは「激務で疲れきっている次郎君を励まそう」だったのだけど、オレ以外の人は近々東京を離れるオレが自分の為に送別会を開いたと思っていたため、いきなり弁解から始まる会となってしまった。
いやいや37歳にもなって自分で自分の誕生会を開く小学生みたいな真似はオレには出来ませんよ！！
それに皆さんだって別れを惜しんで涙を流しながら花束くれたりする雰囲気微塵もなかったじゃん！！
Iなんか日にち間違えて新宿で遊んでたし。

ニュー信州は前回、前々回と同じように20時前にはほとんどお客さんがいなかったけど、20時過ぎに一気に混み始め、21時頃には空いてる席がなくなってた。その時間帯に仕事が終わる会社ってそんなに多いんかな？それにオレら以外の客は全員男、全員背広（ニュー信州に「スーツ」という言葉は似合わない）。皆似たような時間に来るから全員同じ会社の人なんじゃないかとさえ思ったりもするのだが、そんな中で全員がカジュアルな格好で女性もいるオレたちの集団は自分で見ても異質。ニュー信州の使い方を間違ってるのかもしれない。そのせいか前回の来店時にママさんに「お兄さん、前に来てくれたでしょ？覚えてるわよ」と言われてた。だから今回は帰り際にオレから「僕の事覚えてますか？」とママさんに尋ねたら「覚えてるわよ」と言ってもらえたので「実は僕たち、ニュー信州の会という会を作ったんですよ」と報告した。
ママさんはエラく喜んでくれた。
その反応を見て嬉しくてつい「今日でここに来たの５回目です！！」と微妙な嘘をついてしまったのは別として、これでオレたちの「ニュー信州の会」は公認されたとオレは勝手に思っている。

肝心の飲み会はYさんのネタに食いついた次郎が終始場を盛り上げてくれてたのでオレのコンセプト通りになった。
と思う。分からんけど。

またもやおまけ

前回ニュー信州について書いた時にHPにいくつも「119」が使われているのが気になると書いたが、今回また気になるものを発見した。
まあただのミスタイプなんですけどね。
こうした事がオレの心を掴んでやまないので突っ込ませて頂きます。
クーポン券に記載されている発行日を見てね。
ちなみに昨日オレたちはこのクーポンをしっかり使いました。

救急車

昨日、人生で初めて救急車に乗った。
といっても自分の為ではなく、自分の子どもの為に。
結果から言えば大した事なかったんだけど、焦りました。すごく。
明け方から熱っぽかった子どもは嫁が朝一番で病院に連れて行き夏風邪と診断された。その時点で体温は38.8度。確かに熱はあったけど、テレビを見たがったりしてたから普通に風邪だと思って薬を飲ませて頭と脇を冷やしながら一緒に寝ていたら、突然白目をむいてガクガク全身が痙攣し始め、泡をふいて。
嫁はすぐに救急車を呼び、そして痙攣してた時に目はどこを向いていたかと子どもの隣りにいたオレに訊きながら脇や足の付け根に保冷剤を挟む。

実はウチの子どもは同じ事を昨年末にも一度やってる。
そのため嫁は脇や足の付け根を冷やす事や痙攣時の目の向きを確認する事を知っていたのだが、それにしてもすばやく対応してくれるその姿は頼もしく、パニックになって何の役にも立たない自分は本当に情けなかった。
この症状は熱性痙攣というらしい。救急車内で体温を測ってもらった時の温度は39.6度。幼児がこれくらいの高熱になると引き起こす事がある症状との事。
痙攣していたのは１分位。でもすごく長く感じた。が、痙攣が止んで静かになるとそれはそれで不安だった。

救急隊員の方が駆けつけてくれた時、子どもの痙攣は収まり、呼吸も整って落ち着きを取り戻しつつあったけど、念のためにと酸素マスクを取り付けられると子どもは泣き始めた。痛々しい姿ではあったけどその反応にちょっとホッとした。
隊員の方はとても丁寧な口調で、かつ親切だった。仕事とはいえその力を借りているオレらよりも低姿勢なのは何だか申し訳ない気持ちになったが、こういう態度でないと文句をいうおかしな奴がいるのかもしれん。
隊員の方が２件目に連絡した病院で受け入れてくれるとの事で、２０分程かけて病院に移動（最初に連絡した近い病院は診察時間後で小児科医が不在だった）。
子どもは車内ではぐったりしていたが、病院について救急車から出た途端目に入った電車を見て「でんしゃ、でんしゃ」とはしゃぎ出す。それ見て安心した。
隊員の方は子どもを抱いているオレを連れて診察室に入り、お医者さんに子どもの症状等必要事項を伝えた後、お大事にと言ってすぐに引き返された。ろくにお礼もできなかった。

その病院での診察結果は最初の病院で言われたように風邪。今、子どもが高熱になる風邪が流行ってるらしい。
高熱が続くとまた痙攣を引き起こす可能性があるがその時はもう一度病院に来なさいと言われた他は特別な事は言われなかった。薬も最初の病院から出たものでいいとの事。

帰り道、デカデカと「魂」とプリントされたTシャツを着た人が前方にいるのが気になったのはそんな経験をしたせいかもしれんし、その人が時折奇声を発してオーケストラの指揮者のような動きをしていたせいかもしれんし、分からんけどとにかくそいつの背中を見ながら歩いた。

子どもは一日経って平熱に戻った。

おまけ
病院から帰って一段落したところでパリにいる文平にskypeで連絡すると約束してたのを思い出し、すぐに繋げるとそこにはどう見てもkubotaにしか見えないけどkubotaじゃないと言い張る人が映ってた。パリにいるにも関わらず朝から日本酒を飲んでるところなんか瓜二つだぞ。さらにロスから鉄人こと飯島浩二も99セントのワインを飲みながら加わり、世界をまたにかけしょうもない話をする。
しかも２時間も。
いや、本当は崇高な話がしたいんだけど、どうしても脱線していくんですよ。
時々文平のマイクが拾う、近くの教会の鐘の音を聞いて感動し、同時にオレもそこに住んでたんだよな〜と思い出に浸ってた。
最後、ニュー信州での再会を約束してskype終了。
でも飯島君、キミと日本で再会出来るのは何年後だ？

昨日はそんな日。

門脇邸新築祝いパーティー

Wakiandtsuru

素敵な写真だろ？
左は大学の同期でかれこれ17年の付き合いになる門脇。
右は10年前にオレが大学の助手として接した最初の学年の生徒で、在学中オレの制作をよく手伝ってくれていた鶴。

門脇は昨年家を購入した。その新築祝いとしてオレが思い付いた事、それは寿司屋で働く鶴に門脇宅で寿司を握ってもらうという企画。
二ヶ月前、その話を鶴に持ちかけたところ彼は「自分はまだ見習いですが」と謙虚に前置きしつつ「それでもよければ」と快諾してくれた。新築祝いというにはちょっとばかり日が経っているのはオレの無精のせいだが、そのパーティーが昨日実現した。
パーティーに参加したのは門脇家族、ウチの家族、ハチ家族、アリ家族、次郎氏。

鶴がまだ見習いであるとはいっても店に入って７年目の兄弟子だし、学生時代の彼の制作ぶりから、仕事がキレイな事も、こだわり抜いて仕事をこなす事も知っていたから、おそらくビックリさせられるだろうとは予想はしていた。が、最初に出てきた鯛の刺身にいきなり驚かされた。
こんなすごいのが作れるのに自分はまだ見習いだからと言ってたのか！！

Tai

そして寿司。

Sushi

Ebi

Ikura

Uni

美味い！！
美味過ぎる！！
その美味さにビックリした。そのキレイな寿司の形にビックリした。彼がこだわって用意してくれたシャリの美味さにビックリした。見た事もない厚焼き卵（？）にビックリした。

Tamago

鶴は次から次に握ってくれるが、寿司はあっという間になくなる。

あまりの美味さについ忘れてしまうのだが、その寿司を握っているのはかつてオレの制作を夜遅くまで手伝ってくれた男である。

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鶴はオレと出会って人生が変わったと言う。それは嬉しい言葉であり、と同時に責任を感じる言葉でもあるが、オレにとって門脇がそういう人間である。
オレは小学校時代からずっと教員志望だったのだが、大学入学後、半年もせずにそれを考え直したのは、門脇の破天荒な行動に触れ、それまでオレがいかに小さな事にこだわり、小さな場所にいたのかと痛烈に思わされる位、面白い世界があるのを彼に見せつけられたためである。
彼がやる事はとにかく何もかもめちゃくちゃだったが、それはまたとんでもなく面白かった。
昔の彼を思い起こすと彼が家を買ったというのはすごい事。何せ彼は大学卒業後しばらくして「僕の貯金は給料日にはあるけど次の給料日前にはなくなる」と言っていた、つまりただの給料を貯金と呼んでいた男である。
そんな男が家を買ったのである。多いに刺激を受けた。
そんな仲間にもうじき東京を離れるオレがこうした機会を設けられたのは嬉しい事。
そしてそんな機会を作る為に貴重な休みにほとんど寝ずに仕込みをし、全力を尽くして寿司を握ってくれた鶴には感謝の気持ちで一杯である。

東京ってやっぱりおかしいな。

最近彫刻の制作と平行して行っているもう一つの制作のため、今朝渋谷に行って撮影をしていたのだが、246と明治通りの交差点横でおかしな光景に遭遇した。

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車道脇に座り込んで眠っているスーツ姿の男性。

この時朝7時頃。土曜日の朝である。おそらく今日仕事がないから泥酔する程飲み続け、睡魔が襲ってきて眠ってしまったのだろう。が、何故そこで寝る？寝ぼけていたとしたら、そこに何が見えたんだ？

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日本人はいい人達ばかりだ。しばらく見てたけど、どの車もクラクションを鳴らす訳でもなく、それどころかスピードを緩め、よけて通ってた。
ただし持ち物が一切ないのは寝ている間にパクられたんじゃないかという気もするが。

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撮影後、声をかけようか迷ったが、オレはそんないい人じゃないから止めた。それにこの男が座っているのは警察署の真ん前だし。
そういや、パリでも同じような光景を見た事があったな。

THE END

先週、ドイツから郵便物が届いた。差出人は以前勤めていた大学に研究生として来て以来親交のあるミヒャエル・フロマーで、送られてきたものは彼のドローイング集。

Theend

彼が近年ドローイングを描きためていたのは知っていたが、それを一冊にまとめるとこんなしっかりした本になるのかと思う量だった。本の中ではドローイング一枚一枚につながりを感じ、ページを捲っていると詩でも読んでるような感覚になる。中には自分もそういう場面を実際に見た事がある気がするものがあったりして面白い。日本でも売れるんじゃなかろうか。どなたかそちら方面に通じる書店をご存じないですか？

最近、引越し準備と仕事の忙しさからアート方面での活動が疎かになっていたのだが、このプレゼントに多いに刺激を受け、目が覚めた。
来年展示の予定が３回あるし、引越しが済んだら少しずつ制作を始めよう。そもそもそれが目的の引っ越しだし。
こうした刺激をくれる友人知人がいるお陰で大した才能もないオレがなんだかんだと10年、創作活動を続けてこれた。
そして一先ず来年も続けられそうだ。
ありがたいです、ホント。