ベースヨシオカのその後の生活

シギトのシゴト

再来月、国分寺にあるroofというカフェで展示を行います。

展覧会のタイトルは「シギトのシゴト」。
「シゲトのシゴト」ではありません。「シギトのシゴト」です。
展示する作品は彫刻ではなく、以前ここでも書いた、道路脇の風景を10〜20歩毎に撮影し、それをひたすら繋げていくというものなのですが、タイトルはこの制作を始めた５年前、パリにいた時に契約していたインターネットプロバイダがオレのメールアドレスのアカウントを「shigito」と間違って登録した、というところに由来します。
奴ら（フランステレコムのwanadoo）にはその前にも散々な目に遭わされてたので、名前を「shigito」にされて「またかよ！！」ってな感じでムカつき、そしてオレからメールをもらった人がことごとくその点を突っ込んできて、その度に経緯を説明するという面倒くさい目に遭ったのですが、１年間使っているうちに段々と愛着が湧いてきたので、この作風の作品を展示する時に使おうと虎視眈々と構想を練っていました。
という程壮大なものではなく、先週、タイトル考えてたらパッと思い付いたので使ってみた、というのが本当ですが、まあとにかく「シギト」は誤植ではありません。
個人的にこの作品を見てもらった人はいるけれど、展示するのは初めて。現在、どのように展示するかを検討中です。写真を繋げるなんて馬鹿でも出来ますが、オレのは馬鹿じゃないと出来ない距離を繋げてます。笑うか飽きれるか、皆さん見て下さい。そしてスポンサーになって下さい。オレは搬入搬出に合わせて東京に行き、東京滞在中（といっても２〜３日だけど）はroofに居座る予定です。

会場：roof
住所：東京都国分寺市本町3-12-12
会期：2009.4.4（土）〜4.18（土）　
時間：12:00〜24:00
休み：水曜日

roofはカフェですので、お一人様ワンオーダー以上お願い致します。

DM-atena

展示会場のroofについても是非とも紹介させて頂きたいのですが、roofは大学の後輩二人が自分たちで改装し、５年前に立ち上げた店です（もちろん思いつきでやった訳ではなく、特に料理担当は他店で10年近く修行を積んでます）。改装工事で二人で出来ないところ（水回りなんか）は彼らと同期である久保田と久保田の親方や仕事仲間が手がけたというプロジェクトX級に男気溢れる経緯で完成した店です。
開店当初は二人とも駅近くでビラを配ったり、全く休まず店を切り盛りして、店を軌道に乗せようと必死で仕事をしてました。そして今じゃスタッフが増え、予約を入れないと入れない日がしょっちゅうある人気店です（皆さんもご注意を！！）。実はオレは今の生活に踏み切る時に、この二人の事をよく思い出しました。「必死でやれば必ず光が射す」というのを一番身近なところでオレに実証してくれた二人なので。というか今でも大変な状況にある時は二人を思い出し、そして力をもらってますが。
そんな訳で二人を知ってるオレには大いに刺激になる店なので、展示の予定を組んでもらいました。もちろんそうした個人的な繋がり抜きにしても料理は美味しいし、スタッフは親切だし、ついでに言えば、オレが行けば必ずラモーンズの曲を流してくれるし、素敵なお店です。皆さん是非とも行ってみて下さい。

長くなってしまいましたが最後にもう一つ。
フランステレコムに遭わされた散々な目については、オレのサイトの＜吉岡滋人の活動＞→＜cite2003-2004＞→＜パリの写真・作品＞→＜奮闘記＞→＜フランステレコム電話オペレーターとの闘い＞の中に書かれてますので興味のある人は読んで下さい。

原宿で見たウンコ

そういえば、東京にいる間に原宿駅でコンバースの広告（ホルマリン漬けにされてるような女の子）を見たのだが、これ、ダミアンハーストのパクリだろ（http://www.smb.spk-berlin.de/d/exhibition/sensation/images/senskb1g.jpg　 http://www.af-moma.no/images/D_hirst_mother_and_child_divided(0).jpg）。オレにはそうとしか見えん。ここまでパクってて、作ってる奴、恥ずかしくないんかね？コンバースの広告を作るくらいだからそれなりに有名なデザイナーが手がけてるんだろうけど、テメー自身をダミアンハーストにホルマリン漬けにしてもらった方がいいんじゃねーの？男ならポコチンをホルマリン漬けにしてもらえ。
田舎にいると世の中の流れから取り残されるんじゃなかろうかと心配になる場面が多々あるのだが、こういうウンコを踏まずにすむのは幸せなのかもしれん。

ギフトショーが終わりました。

ギフトショーが終わり、北海道に帰ってきました。
接客を手伝ってくれたOさん、搬出を手伝ってくれたI君、ベルリンに戻る直前にも関わらず搬入を手伝ってくれ、かつI君を紹介してくれた久保田、ロゴ作りとギフトショー期間中の緊急事態に力を貸してくれた246Graphicsの松田、ありがとうございました。
無事ショーを終わらせる事が出来ました。
今は会期中のスーツ姿から一転し、ゴム長靴＆作業着の吉岡に戻りました。
が、格好は戻りましたがショーが終わってから新たにやる事が一杯です。
作品の展示であれば今までもそれなりに経験しているけど、今回の展示が今までと明らかに違うと感じるのはそこで、展示が終わってから始める事が沢山あります。
会期中、注文を下さった方、製品に興味を持ち、名刺交換して下さった方、カタログ送付を希望された方への対応は今日から。今日は朝から日本中あちこちに連絡させて頂いております。
本当は今までの作品の展示でもこういう対応が必要だったのかもしれない。やってる人はやってるのでしょう。が、オレはやってなかった。展示が終わり、搬出が終わったら飲みに行って終わり。強いて言えば次の展示をいつにしようと考えるくらいで、その展示についてはそこで終わり。
だからここから先は未経験の領域。
そもそも、ギフトショーで行っていた＜営業＞、ここから先の＜販売＞、その他に＜プレゼン＞とか、今の仕事を始めてから触れる言葉にビビって、営業とかプレゼンて一体何をしたらいいんだ？と考えた事がありました。が、今はどれもこれも＜会話＞と思うようにしてます。営業やプレゼンは出来てるのか分からんけど、会話ならオレにも出来るから。それで興味を持って頂ければいい。そう思っています。
生意気かな？でもオレはそれしか出来んから。

帰りの飛行機から見た光景が綺麗でした。

20090208

ギフトショー

今朝から８ヶ月振りに東京に行く。
目的はこの１年間かけて作ってきた木製玩具の展示会とその営業。
展示する玩具は３日前に送ったのだけど、その後もこまごまとした準備があって、結局３時間程前に荷造りが終わったところ。
いつもこうだよ、オレは・・・。
それに、展示会に出品する製品の価格表を最後に作ったのだけど、オレが１年かけて作った製品の数ってこんなものか、と思ってしまったよ。予定ではもっともっと数があるはずだったのだがな〜。
とはいえ、この１年はロンミュエクの展示も、ファンファーレ・チォカリーアのライブも我慢してひたすらこれをやってたし、周囲の人の全面的な協力のもとでオレがやれる事はやったと思う。出来なかった事があるというのは、見方を変えればやるべき事があるという事で、展示会後にそれをやればいいのである。
まずはいい繋がりを見つける事。